施工:2019年06月
概要
玄関前のスペースからつながるサイクルポートの撤去や庭のリフォームをご依頼いただきました。ご要望は多岐に渡りましたが、長年お施主様が様々なアイデアやプランを練られており、ご自宅の庭のイメージを持たれていました。
道路とフラットな前栽。奥にサイクルポートがあります
サイクルポート側からの撮影。サイクルポートの後ろに掃き出しの窓が二箇所あり、そこをサンルームにされたいとお考えでした。しかしながら、二階部分の屋根が張り出しており、自由に屋根をかけにくい構造となっていました。
サイクルポートを撤去し、新たな自転車置き場を屋根付きで作りたい。但し、屋根は切妻型が希望
サイクルポート奥に、掃き出しの窓から出れるサンルームが欲しい
小さなぶどう棚が欲しい
シンクもつけたい
車のタイヤなどを収納できるようにしたい
現在ある植物やレンガなどを再利用したい
道路との間仕切り
現在の門柱をリフォーム
主なご要望ですが、実に色とりどり、夢が一杯詰まっておりました
数ヶ月に渡り、予算、機能性、デザインなどをお客様と何度もやり取りさせて頂き、出来上がったスケッチです。屋根の問題とデザインの問題を切り分けるため、サンルームと自転車置き場を一体として作りながら、自転車置き場は切妻屋根。サンルームは片屋根。その矛盾を解消するために区切りの壁を立ち上げました。表と裏で全く異なるハイブリットな庭小屋デザインになりました。
道路から見た自転車置き場と袖壁
自転車が通りやすいように、大きめのオリジナルウッドドアが付いています
小屋背面は、鎧張り。開閉窓2つとFIXの明り取り窓が2つ付いています
玄関脇からの通路
小屋につけたパーゴラが葡萄棚です
小屋横には2口シンク
お客様のレンガを再利用した小さなポーチ
ドア脇の腰掛植栽。お客様のアイデアです
小屋内部の様子。庭から小屋に一段下がります
サンルームへ続くドア
内部は自転車小屋としてシンプルに作っています。白ペンキで仕上げ
サンルーム面床下に収納棚
屋根は化粧張り
この扉の奥がサンルームになります
サンルームの大きさは3畳半程度でしょうか?壁にはお客様が作られたタイルアート
ご自宅掃き出し窓とつながっています
屋根にはポリカ透明板を施工しています
自転車置き場とつなぐ窓の周辺もタイルアート
2階から撮影した屋根の様子。切妻屋根と片屋根が区切られて同居している様子がはっきりと見えます
門柱は元の形を生かしながらも、やや削りイタリア漆喰で塗り直しました
門柱後ろにも植栽スペースを新設しました
小屋とサンルームの仕様
屋根 | アスファルトシングル(自転車置き場)、ポリカ透明板(サンルーム) |
外装 | イタリア漆喰塗り+鎧張り |
内装 | 下地塗装(自転車置き場側)、イタリア漆喰塗り(サンルーム側) |
床 | モルタル土間(自転車置き場)、無垢材フローリング オイルステイン仕上げ(サンルーム) |
天井 | 化粧張り(自転車置き場) |
窓 | 7ヶ所(開閉タイプ(サッシ):4、FIXタイプ:3) |
ドア | 3ヶ所 |
設備 | コンセント、照明、クーラー・シンク、床下収納 |
施工を終えて
お客様には、色ぬりをお手伝い頂いたり、毎日 施工内容のご相談をしながら工事をさせて頂きました。常に積極的にアイデアをくださり、お話ししながら進めさせて頂いことを深く感謝いたします。お手持ちの材料を使いながら、新しいお庭を作らせて頂いことは、庭師として本望なことでありました。ありがとうございました。
投稿日:2019/12/01