フィトライフのガーデンデザイナーが考える「庭つくりのミニ知識」〜 遮蔽(目隠し)に関わるお話 〜
庭をデザインするということは、どういうことでしょうか?一般にデザインとはカタチのことを指しますが、実際は機能性や安全性、コストなど全てを含みます。ここでは、それらを順番に見ていきましょう。
樹木で遮蔽をご依頼される場合があります。いわゆる、生垣です。生垣は地域によって補助金がでる地域もありますので、市役所などのホームページを調べましょう。さて生垣に使う樹木は、常緑樹が基本です。具体的には、カイズカイブキ、マサキ、プリペット、ラカンマキ、レッドロビン、ウバメガシ、イヌツゲ、ギンバイカ、サザンカ、トキワマンサク、アベリア、キンモクセイ、各種コニファー類というところが一般的です。
地域の緑化に貢献できる
塀などに比べ施工費が安い
ブロックやフェンスでは難しい3メートル以上の高い生垣も可能
見た目がやわらかい
毎年剪定しなけばならず、樹種により年二回行う必要のあるものある
完全に遮蔽するには密に植える必要がある
植えてから3年間はあまり伸びないため3年間は完全遮蔽はできない
年数が経つと樹木が太く強くなり、剪定の手間が増える
落ち葉などの掃除の手間が増える
好きでない木を植えなければならない
日照など条件がある
このような特徴があるため、道路側には良い反面、隣りとの狭隘な場所ではメンテナンス上難しいと言えます。
ウッドデッキを作られて、いざ 使用するとご近所から見え、困っているご相談もよくあります。ウッドデッキは通常家の水切りと言われるサッシの下側の高さに合わせて作られます。通常地上高より40センチから50センチ程度です。つまり、身長160センチ方なら目線は約2M程度の高さになると言えます。2M程度の塀がないと立ち上がった場合、道路を歩く方と目が合うと言いうことになりますからご注意ください。この場合 解決策は 塀を高さを上げることがあげられますが、その他にも工夫して板塀を上げたケースもあります。
ウッドフェンスの施工事例はこちら
遮蔽と行っても様々な場所と場合があります。一般的な遮蔽方法をまとめてみますと、以下になります。
生垣 | 費用やや低 |
---|---|
ブロック塀 | 費用中(高さ制限あり) |
アルミフェンス | 費用高(一般的には2M程度まで) |
ウッドフェンス | 費用高(2M程度まで) |
スダレ、カーテン、ブラインド、すりガラス | 費用低 |
などが考えられます。
この他にも、物置(庭小屋)を置くというのも案外有効な方法です。方法と効果、コストでその場所に適した遮蔽方法を考える必要があります
庭小屋の施工事例はこちら
投稿日:2017/04/24