施工:2017年5月
京都府八幡市欽明台にあるパティスリー・ナチュール・シロモト。ケーキやお菓子を買いにきた子どもたちのために庭のリフォーム依頼を頂きました。
「お菓子工場」を思わせる現代的な外観の店舗。多くの人が訪れる広い駐車場。その間に大きなケヤキが植わった緑化帯。この緑化帯を利用して、「お店に来る愉しみを子どもたちに感じてもらえる空間を作れないか」というテーマを頂き、リフォームさせて頂くことになりました。
お菓子を食べる愉しみと同じように、お菓子屋さんに行く愉しみというものは誰しも子どもの頃感じたと思います。そんな時、「〇〇のお菓子屋さん」と子どもたちに言ってもらえるアイコンを考えながら設計しました。
モダンな店舗はやや大人テイスト。子どもの目に移る面白さを想像しました。
①子どもたちが駐車場に飛び出さない安全性
②店舗前に「ベルタワー」の設置
③秘密基地みたいな庭小屋をケヤキの木陰に設置
お店の方々に気に入って頂き、即OKを頂きました。
丸く囲った低い漆喰塀で空間を区切り、また、安全性を確保しました。
ベルがあれば誰しも鳴らしたくなりますが、子どもがイタズラしないように紐の高さは150センチ程度にしています。「大人と一緒に鳴らしてください」というサインです。
ベルタワーには、マリンベルを取り付け、お店のロゴも入れました。「ベルのあるお店」と呼んでもらいたいと思ってます。
もうひとつの仕掛けが、二面開放型の庭小屋。ドアがあれば開けてみたくなる。子どもの頃、誰しもそうではないでしょうか?
庭小屋は、二面壁がありません。庭を眺めながら休憩する場所。隠れているようで隠れられない場所です。
小屋の周囲には枕木のベンチや小路をレイアウトしています。
毎日の水遣りのために立水栓も同時に作りました。お店のイメージに合わせてややインダストリアルなデザインです。
飛出し防止など安全のため人が通る路を固定しています。そして、そのサインとしてガーデンドアを2カ所設置。
最後に、どなたも実際気づかれないのですが、ケヤキにオリジナルの鳥小屋を四つ取り付けてます。パティスリー・ナチュール・シロモト様はシフォンケーキが有名です。この鳥小屋は、バナナ味。止り木にはフォークを利用しています。その他にも、チョコレート、抹茶、ストロベリーがあります。
お店にいらしたら是非、ケヤキの木の上を観てお探しください。
パティスリー・ナチュール・シロモト様のご厚意で、フィトライフのモデルガーデンとしてもご覧いただけます。学研都市線界隈の皆様は、是非、美味しいケーキと共にお立ち寄りください。
投稿日:2017/02/20