施工：2024年05月
庭作りの第一歩としての庭小屋
概要
広い庭をお持ちで、一部を菜園に利用されていました。庭全体はまだ手付かず状態でお暮らしになっていました。
一度で庭全体をデザインし、完成させることも良いですが、その分費用は嵩みます。しかし、庭の場合は必ずしも全体ではなく、一部分から作る事も可能です。ただ、その場合は「どこから手をつけていけばいいのか分からない」というお考えの方も多いと思います。
今回は、まず庭小屋をご注文いただき、庭作りの第一歩として設計しました。この第一歩から庭作りをイメージし愉しんでいただければと思います。
施工前
広い敷地で、様々な野菜や果物を作られていました。全体に平坦さが目立ち、庭の重要な要素である「物語性」が感じにくい空間でもあります。しかし、外構をしっかりされているので庭の内部空間だけを作るだけで、随分雰囲気が変わる可能性がありました。
ご提案
庭を眺めて、庭道具を収納できる解放型の庭小屋をご提案いたしました。庭を見る視点の方向がリビングからだけでなく庭小屋からからも眺めていただき、イメージしてもらえることを考えました。また、グランドレベルを30cmほどあげ、起伏をある高台に庭小屋を設計しました
施工後
庭小屋を石垣で囲い、植物を植える空間を確保しています。また、大きな庇を設置し、雨の日でも庭を眺めて頂けます。ドアは親子ドアをオリジナルで製作し、大きく解放していただけます
数年すれば木が庭小屋を覆えばさらに良い雰囲気になると思います。
安山岩を使い、最も存在を主張しないタイプの石で組んでいます。レンガ等とは違い自然石は存在をあまり意識しないのが良い点です。
小屋の周囲は手入れのための小道。
ラウンドした小屋前のテラス。小屋中はウッドです。
折りたたみ可能なテーブル。
ハメ殺しの小窓とニッチ。
施工を終えて
庭作りの第一歩としての庭小屋。アイコンとして庭小屋を利用していただき、庭作りを愉しんでイメージしていただければと思います。
投稿日：2024/08/07
